(1)小学校1年生で最初に出会う男の子の名前
明治からの小学校の教科書を見てみましょう。1年生が教科書で最初に出会う男の子の名前には[郎]がついているでしょうか。
戦前の特徴的な教科書7点を見てみましょう。[◯郎]は、出てくるでしょうか。
上の7つに出てくる男性名は次の通りです。
1 1887(検定期)文部省編さん『尋常小学読本 1』太郎 5 1904(国定第1期本)『尋常小学読本 巻2』 タロー
2 1935 『尋常小学修身書,巻2』太郎 6 1939 (国定第4期本)『小学国語読本 巻1』タラウ
3 1910(国定第2期本)『尋常小学読本 巻2』 タケヲ 7 1941 (国定第5期本) 『ヨミカタ 2』勇
4 1918(国定第3期本)『尋常小学国語読本 巻1』マサヲ
教科書に最初に出てくる男の子は、[太郎]ばかりです。「3」「4」の教科書でも、2番目3番目には[太郎]が出てきます。ただ戦争が激しくなる1941年の教科書には[勇]が登場します。たくましい少年[勇]くん、という感じがします。
(2)小学校1年生で最初に出会う男の子の名前(戦後から現在まで)
戦後の国語の教科書はどうでしょう。
小学校1年生が最初に教科書で出会う男の子の名前は次の通りです。小学校1年上の教科書からです。次の10社から、63種の教科書から名前を抜き出しました。
(年数は発行年。光村, 東京書籍,学校図書,日本書籍,大阪書籍,二葉,信濃教育会,三省堂,教育出版,日本文教の10社63種の教科書)。
名前で多いのは、水色の[〜お]です。続いて、黄色の[〜し]が多くなります。2000年前後から[〜た][〜と]など、多様な新しい名前が登場します。国語の教科書では、20世紀の男子名と21世紀の男子名とでは大きな差が見られます。
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